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2012年7月22日 (日)

『「超」入門失敗の本質』

『「超」入門失敗の本質 -日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ』鈴木 博毅(著)を読みました。この本は,『失敗の本質 -日本軍の組織論的研究』という本の解説書であると同時に,現代日本の組織にも共通する部分があると指摘した本です。

いわゆる日本の組織がとる戦略の「くせ」のようなものを日本人の文化的な背景をベースに解説しています。そして,『失敗の本質』で指摘された日本軍の組織と現代の日本の組織は共通項が多く,むしろ何も変わっていないと指摘しています。

この本を読んで逆に関心させられたのは,米軍の組織運営です。例えば,組織のトップが現場を見るというのはとても日本的な組織運営のやり方と理解していたのですが,米軍組織でも同じことが行われています。むしろ米軍の方が積極的に現場の声を吸い上げる手段をシステムとして構築しています。ここで大切なのは,あくまでも個人の技量に頼る日本と違い,組織にシステムとして組み込んで運営することです。

個人の技量に依存し,精神論に走る日本の組織に対して,あくまでもシステムの改善で望む米軍組織の運営方法。これこそ,現代の日本の組織が改めて学ぶべきことではないでしょうか。

ビジネス書らしからぬタイトルですが,解説が適切で読みやすい本です。内容がよく整理されているので,比較的短時間で読みきることができます。全てのビジネスパーソンにオススメします。

◆目次
序章 日本は「最大の失敗」から本当に学んだのか?
第1章 なぜ「戦略」が曖昧なのか?
第2章 なぜ、「日本的思考」は変化に対応できないのか?
第3章 なぜ、「イノベーション」が生まれないのか?
第4章 なぜ「型の伝承」を優先してしまうのか?
第5章 なぜ、「現場」を上手に活用できないのか?
第6章 なぜ「真のリーダーシップ」が存在しないのか?
第7章 なぜ「集団の空気」に支配されるのか?
おわりに――新しい時代の転換点を乗り越えるために

〔参考データ〕

  • 「超」入門 失敗の本質 鈴木 博毅
    ダイヤモンド社 (2012/4/6) \1,575

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